第三腓骨筋

基本情報

関連情報

・矢状面近くでの足部の自動的な背屈能力は脛骨前方筋由来の力の正確なバランスを必要とする。長趾伸筋と第三腓骨筋の影響する外がえしと外転は、前脛骨筋の影響する内がえしと内転に拮抗しなければならない。③

・第三腓骨筋は腓骨前面から遠位1/3から起始し、第5（4）中足骨底に停止する。この筋が収縮すると、足関節は背屈・外反する。下腿部において、外側は長・短腓骨筋、内側は前脛骨筋、表層は下腿筋膜と隣接する。④

・第三腓骨筋は長趾伸筋から分離されたものとされ、長趾伸筋と同様に足部捻挫を受傷肢位に拮抗する機能がある。しかし、筋断面積が小さいため拮抗するほどの筋力が発揮できるかは疑問であり、先天的にこの筋が欠損していても足部捻挫の発症に有意差がなかったとする報告もある。⑤

引用文献

①林典雄 監修,鵜飼建志 編著：セラピストのための機能解剖学的ストレッチング 下肢・体幹 第1版,2019

②林典雄 執筆：改訂第1版 運動療法のための機能解剖学的触診技術‐下肢・体幹,2007

③ D.A.Nenmann原著：カラー版 筋骨格筋のキネシオロジー 原著第2版,2016

④著 赤羽根知良：痛みの理学療法シリーズ 足部・足関節痛のリハビリテーション，2020

⑤witvrouw e,et al:the singnificance of peroneus tertius muscle in ankle injuries:a prospective study am j sports med,34:1159-1163.2006.