【脊柱の特徴についてまとめてみた】

今回は、

リハビリテーションやスポーツパフォーマンスにおいて、

セラピストやトレーナーは必ず理解しておきたい

「脊柱」

について述べいきたいと思います。

 

【脊柱とは?】

脊椎動物の体幹の中軸を成す骨格で、

人体では一般的に、

頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個、仙椎が5個、尾椎が35個の椎骨が連なって構成されていると言われています。

側方から見ると、全体的にS字曲線を描いているように見えます。

 

【脊柱の分類】

脊柱は、

・頚椎(7個)

・胸椎(12個)

・腰椎(5個)

・仙椎(5個)

・尾椎(35個)

に分けられます。

各特徴について述べていきます。

 

〈頚椎〉

▶︎頸椎は、あらゆる椎骨の中で最も小さく、かつ最も可動性が大きいと言われています。

頭部に必要とされる広範な動きを達成するためには、大きな可動域が必要というのもわります。

▶︎頚椎は、機能的・構造的に上位頚椎と下位頚椎に分類することが出来ます。

 

『上位頚椎(C0-2)』

1頚椎を「環椎」、第2頚椎を「軸椎」と呼びます。

この2つの椎骨で形成される関節を「環軸関節」と呼びます。

 

[特徴]

・第2頚椎に「歯突起」という軸状の突起が存在する(他の脊椎には認められない)

・軸椎の歯突起を軸に、回旋に適した構造で、頚椎の回旋の50%以上を担っている。

・環軸関節での歯突起を制御する重要な靭帯として、「翼状靭帯」と「環椎横靭帯」が挙げられる。

・屈曲可動域も大きい。

・後頭骨とC1は、環椎後頭関節を形成しており、付近に延髄や頸髄が存在しているため、比較的脊柱管歯広く保たれている

 

『下位頚椎(C2-7)』

軸椎を除いて、その他の頸椎には歯突起のようなものはなく、一般的な脊椎の形状となります。 

主に上関節突起と下関節突起の成す椎間関節と、椎体と椎体の間の椎体間関節で形成され、左右の椎間関節と一つの椎体が3点連結を成している組織となっています。

 

[特徴]

・椎間関節角度は水平面に対して、45~60°の角度を成している。

(だいたい、目の方向にむかって関節が傾いているともいわれたりします。)

・上位頸椎に比べ横突起が小さい。

C7(隆椎)は、頸椎の中でも最大で、頸肋の突出による腕神経叢への影響や、無分岐形状の棘突起をもつなど、胸椎と同じ特徴が多い。そのため、下位頸椎と上位胸椎は運動学的に関連性が高いと言われている。

 

〈胸椎〉

胸椎は、解剖学的には胸郭に属されます。

胸郭は、12個の胸椎と1224本の肋骨から形成されています

また第1~7肋骨を上位、第8~10肋骨を中位、第11~12骨を下位と分類されますが、論文によって定義が異なることがあります。

 

[特徴]

・椎弓、棘突起、横突起、関節突起と、脊柱の基本的な構造は他の脊柱と変わらない。

・ただし、肋骨と関節を成す「肋椎関節」、「肋横突関節」が存在するため、椎体の外側に上肋骨窩、椎体の外側後部に横突肋骨窩が存在している

・水平面での椎間関節の向きは、第1~11胸椎では前額面に近く、12胸椎では腰椎と類似して矢状面に近いという特徴がある。

・総じて、胸椎は主に回旋、そして側屈の運動に適した構造といえる。

 

〈腰椎〉

腰椎は、大きく幅広い椎体を持ち、頭部、体幹、上肢を合わせた重量を支持するのに適した構造となっています。

腰椎5個の重量の合計は、頸椎7個の重量の合計の約2倍もあります。

 

[特徴]

・胸椎と異なって肋骨が存在せず、水平面上の椎間関節面が矢状面を向いている。このことから、屈曲伸展運動に有利な構造となっている。

・逆に腰椎の回旋可動域は小さく、脊柱の回旋は主に頸椎、胸椎が担っているといえる

・発生学的に発達した横突起(肋骨のなごり)、乳様突起や副突起も存在する。

・乳様突起は、各上関節突起の後面から突き出して、この構造により多裂筋が付着しやすくなっている。

 

〈仙椎〉

仙骨は、三角形の骨で、上方を向く仙骨底と、下方を向く仙骨尖をもちます。

仙骨の重要な機能はいくつかありますが、基本的には脊柱にかかる荷重を骨盤伝えることです。

幼年期では、5個の仙椎は軟骨性の膜によって結合していますが、成人期までに癒合して1つの骨となります。しかし、なごりからか一般的な椎骨にみられる解剖学的特徴を一部保持しています。

 

[特徴]

・仙骨の前面(骨盤面)は、滑らかな凹面で、骨盤腔の後壁の一部を形成している。4個の左右一対の前仙骨孔を、仙骨神経叢を形成する脊髄神経前枝が通過する。

・仙骨後面は、筋と靭帯の付着のため、凸面を呈している。数個の棘と外側の結節は、横突起と棘突起がそれぞれ癒合した痕跡である。左右4対の後仙骨孔を、脊髄神経根が通る。

・仙骨の上面は、S1の椎体上面となる。

・三角形の仙骨管という空間があり、これは馬尾を収容し、保護している。

・仙骨の側方の大きい耳状面は、腸骨と連結し、仙腸関節を形成している。

 

〈尾椎〉

尾骨は4つの癒合した椎骨からなる小さく三角形の骨です。

 

[特徴]

・尾骨の底部は、仙骨尖と結合し、仙尾骨結合を形成する。

・仙尾骨結合には、線維軟骨板が存在し、いくつかの小さい靭帯が集合してこれを支持している。

・成人前では、小さい尾骨間関節が存在するが、成人以降ではこれらは癒合する。

 

【最後に】

各脊柱の特徴を理解し、

治療やストレッチからトレーニングまで、

改めて、アプローチ方法の検討や工夫などをしてみましょう!

 

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頭頸部の評価と治療〜頭頸部へのアプローチ〜(基礎知識編)

 

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