今回は、
リハビリテーションやスポーツパフォーマンスにおいて、
セラピストやトレーナーは必ず理解しておきたい
「脊柱」
について述べいきたいと思います。
【脊柱とは?】
脊椎動物の体幹の中軸を成す骨格で、
人体では一般的に、
頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個、仙椎が5個、尾椎が3〜
側方から見ると、全体的にS字曲線を描いているように見えます。
【脊柱の分類】
脊柱は、
・頚椎(7個)
・胸椎(12個)
・腰椎(5個)
・仙椎(5個)
・尾椎(3〜5個)
に分けられます。
各特徴について述べていきます。
〈頚椎〉
▶︎頸椎は、あらゆる椎骨の中で最も小さく、
頭部に必要とされる広範な動きを達成するためには、
▶︎頚椎は、機能的・
『上位頚椎(C0-2)』
第1頚椎を「環椎」、第2頚椎を「軸椎」と呼びます。
この2つの椎骨で形成される関節を「環軸関節」と呼びます。
[特徴]
・第2頚椎に「歯突起」という軸状の突起が存在する(
・軸椎の歯突起を軸に、回旋に適した構造で、頚椎の回旋の50%
・環軸関節での歯突起を制御する重要な靭帯として、「翼状靭帯」
・屈曲可動域も大きい。
・後頭骨とC1は、環椎後頭関節を形成しており、
『下位頚椎(C2-7)』
軸椎を除いて、その他の頸椎には歯突起のようなものはなく、
主に上関節突起と下関節突起の成す椎間関節と、椎体と椎体の間の
[特徴]
・椎間関節角度は水平面に対して、45~60°の角度を成してい
(だいたい、目の方向にむかって関節が
・上位頸椎に比べ横突起が小さい。
・C7(隆椎)は、頸椎の中でも最大で、
〈胸椎〉
胸椎は、解剖学的には胸郭に属されます。
胸郭は、12個の胸椎と12対24本の肋骨から形成されています
また第1~7肋骨を上位、第8~10肋骨を中位、第11~12肋
[特徴]
・椎弓、棘突起、横突起、関節突起と、
・ただし、肋骨と関節を成す「肋椎関節」、「肋横突関節」が
・水平面での椎間関節の向きは、第1~11胸椎で
・総じて、胸椎は主に回旋、
〈腰椎〉
腰椎は、大きく幅広い椎体を持ち、頭部、体幹、
腰椎5個の重量の合計は、頸椎7個の重量の合計の約2倍もありま
[特徴]
・胸椎と異なって肋骨が存在せず、水平面上の椎間関節面が
・逆に腰椎の回旋可動域は小さく、脊柱の回旋は主に頸椎、
・発生学的に発達した横突起(肋骨のなごり)、乳様突起や副突
・乳様突起は、各上関節突起の後面から突き出して、
〈仙椎〉
仙骨は、三角形の骨で、上方を向く仙骨底と、
仙骨の重要な機能はいくつかありますが、
幼年期では、5個の仙椎は軟骨性の膜によって結合していますが、
[特徴]
・仙骨の前面(骨盤面)は、滑らかな凹面で、
・仙骨後面は、筋と靭帯の付着のため、凸面を呈している。
・仙骨の上面は、S1の椎体上面となる。
・三角形の仙骨管という空間があり、これは馬尾を収容し、
・仙骨の側方の大きい耳状面は、腸骨と連結し、
〈尾椎〉
尾骨は4つの癒合した椎骨からなる小さく三角形の骨です。
[特徴]
・尾骨の底部は、仙骨尖と結合し、仙尾骨結合を形成する。
・仙尾骨結合には、線維軟骨板が存在し、
・成人前では、小さい尾骨間関節が存在するが、
【最後に】
各脊柱の特徴を理解し、
治療やストレッチからトレーニングまで、
改めて、アプローチ方法の検討や工夫などをしてみましょう!
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頭頸部の評価と治療〜頭頸部へのアプローチ〜(基礎知識編)
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