基本情報
頭蓋表面と耳介の筋 (A)後頭前頭筋-前頭筋:額の皮膚に横のひだを作り、眉を上げる。 (B)後頭前頭筋-後頭筋:帽状腱膜を後方に引き、額を滑らかにする。 (C)側頭頭頂筋:帽状腱膜を横に張る。 (D)後耳介筋:耳介を後方に引く。 (E)前耳介筋:耳介を前方に引く。 (F)上耳介筋:耳介を上方に引く。 ※後・前・上耳介筋とも、人間では退化して、ほとんど耳介を動かすことはできない。 |
眼裂周囲の筋 (G)皺尾筋:眉を内下方に引き、左右眉間の皺のひだを作る。 (H)眉毛下制筋:眉毛を下に引く。 (I)鼻根筋:眉間の皮膚を引き下げ、鼻根にひだを作る。 (J)眼輪筋:眼瞼部:眼裂を閉じる。 眼窩部:眼裂を強く閉じる。 涙腺部:涙嚢を広げて涙を吸い込ませる。 |
鼻部の筋 (K)鼻中隔下制筋:鼻中隔を引き下げ、鼻孔を広げる。 (L)鼻孔圧迫筋:鼻孔を圧迫し狭くする。 (M)鼻孔拡大筋:鼻孔を外下方に引き鼻孔を広げる。鼻孔圧迫筋と鼻孔拡大筋は鼻筋に属し、前者を鼻筋の横部、後者を鼻筋の翼部という。 |
口裂周囲の筋 (N)上唇鼻翼挙筋 (O)上唇挙筋 (P)小頬骨筋 以上の3筋は上唇を引き上げ、鼻翼を引き上げる。鼻唇溝を形成する。 (Q)大頬骨筋:口角を引き上げる。 (R)笑筋:口角を外側に引き、えくぼを作る。 (S)頬筋:頬壁を形成し、これを歯列に押しつける。風船を膨らませるような強く空気を吹き出すときに働く。また歯と頬壁のあいだに挟まった食物を追い出す時にも作用する。 (T)口角挙筋:口角を引き上げる。 (U)口輪筋:中心部の線維は口を軽く閉じ、周辺部は強く閉じるときに働く。また口笛などを拭くときの口を尖らせる動作でも働く。 (V)下唇下制筋:下唇を外下方に引く。 (W)口角下制筋:口角を引き下げる。 (X)オトガイ横筋:二重顎を作る。 (Y)オトガイ筋:オトガイ部の皮膚を引き上げて、下唇をつき出し、小さなくぼみを作る。 |
広頸筋の顔面部 (Z)広頸筋:下顎骨縁から第2肋骨付近の皮膚につく。頸部および鎖骨下方の皮膚を上に引き、筋膜を緊張させる。 |
関連情報
引用文献
①著者 中村隆一ら:基礎運動学 第6版,2009
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