基本情報
起始 | (鎖骨部)鎖骨の胸骨端 (胸骨部)胸骨柄の前面① |
停止 | 乳様突起、後頭骨上後線外側部① |
支配神経 | 副神経、頸神経① |
髄節レベル | C2・C3① |
作用 | 頸部同側側屈・屈曲、頭部伸展、頭部・頚部対側回旋① |
関連情報
・両側が同時に働いた場合、オトガイを上げ、首をすくめる動きとなる②
・頸椎を固定するshort musclesが作用した条件下で胸鎖乳突筋が作用すると、頸部の屈曲が起こる。②
・片側のみ作用すると、顔面を反対側へ向け、同時に側屈する。②
・強い呼吸時には胸郭を持ち上げ、吸気を補助する。②
・先天性筋性斜頸は、胸鎖乳突筋に発生する腫瘤が原因とされている。多くは自然回復を示すが、一部は腱切離術が適応となる。マッサージはしないことが原則である。②
・寝返りないし起きあがり動作では、頸部の回旋と側屈がまず最初に行われ、動作を行う上での重心移動や動作のきっかけとなる。この時の主動作筋は胸鎖乳突筋となる。②
・拘束肺疾患患者では、胸鎖乳突筋や斜角筋群は呼吸の補助筋として重要となる。②
・関連疾患:先天性筋性斜頸、腹神経麻痺、慢性呼吸器疾患、頚髄損傷、脳卒中片麻痺など。②
引用文献
①林典雄 監修,鵜飼建志 編著:セラピストのための機能解剖学的ストレッチング 下肢・体幹 第1版,2019
②林典雄 執筆:改訂第1版 運動療法のための機能解剖学的触診技術‐下肢・体幹,2007
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